優秀な翻訳者の条件:
優秀な翻訳者は、品質の高い翻訳を作成するために必要な技能及び責任感を具備しなければなりません。その最も重要と思われる要件をここに要約します。
強い言語能力: 優秀な翻訳者は、原文を正確に理解し、訳文を上手に作成する能力を持つ必要があります。
特定の専門分野に関する豊富な教養: 一流翻訳者は、自分の専門分野にかなりの教育を身につけるのみならず、その分野に関する時事や発展にも常に通じていなければなりません。そうしないと、依頼された翻訳を正確に解釈し、出来上がった訳文の用語や言い回しの見た目が専門家たる対象読者にとってもより自然に見える文体を作成することができません。また翻訳者は、翻訳原稿の内容を理解しながら翻訳を進まなければなりませんから、専門知識が不可欠です。
優秀な英作文能力: 翻訳作業が作文でもある以上、訳文言語で翻訳者の作文能力は、より優秀なものでなければなりません。当方の作文資格については「
経歴
」のページ、また、優秀な作文に関する考え方については「
独立翻訳者をご利用
」のページをご参照ください。
文体及び用語に関し賢明な判断力: 翻訳者は、訳文の「
厳密と柔軟の相反関係
」をよく理解し、どのような文書をどれほど厳密に、どのような文書をどれほど柔軟に翻訳すべきかと決定する判断力を具備していなければなりません。特定の文脈における専門用語を翻訳するに当たり、非常に類似していても微妙に違う複数の候補訳語から、最適な用語や表現を選ぶ必要があります。翻訳者は、最も権威の高い専門資料等を使って必要な調査を行い、各候補訳語の微妙な相違を徹底的に理解し、最適な単語を使う判断力を持たなければなりません。また、誤った先例や、他の翻訳者に使われている誤訳に惑わされない自信を持つべきです。この点に関する当方の考え方は、
品質管理方針
のページご参照ください。
厳格な用語管理システムの構築: 翻訳者は、データベースなど、用語の正確性及び一貫性を厳格に確保するシステムを構築しなければなりません。当方で備えたシステムについては、「
用語管理
」のページにご参照下さい。
専門家の態度や責任感: 専門家の特徴の一つは、自分自身の仕事に関し最終的な責任を負担する心構えを持つことが挙げられます。翻訳者は、いかなるミスを撲滅するため、仕上がった翻訳を数回も訂正し、その正確性、調子、固有名詞等を各側面から確認することを常時慣習にすべきです。 ミスが全く見つからなくなり、初めて仕事が終わるという認識です。また、翻訳者はどうしても自分で解決できない問題点については、必ず先方の連絡係の注意を喚起しなければなりません。
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