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「若し何人が真に能く我の過を指摘する者あらば、我は欣然として己れの意見を改むべし、
是れ真理は我の常に従事する所にして、何人も嘗て真理の為めに毀害せられし事なければ也。」

-- マルクス・アウレリウス・アントニヌス、「アウレリアス皇帝瞑想録」(高橋五郎訳)、六編二十一節

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優秀な翻訳チームの条件

高品質の翻訳を作成するには、優秀な人材を確保し、円滑な連絡・協議経路を据え、翻訳工程の各段階にチーム各員の得意技能に適した職務を与えるなど、翻訳チームを効率的に配置することが必要条件であるが十分ではありません。効率性の高いチームは、必要な技能を具備していれば2名で十分かも知れません。例えば、社外翻訳者と協力する社内訂正者が連絡係を兼務し、翻訳者が訂正済みの原稿を添削するというすっきりしたチームでも、お客様により十分かも知れません。翻訳チームがどのように構成されていても、たまには相互協議を要する問題点が発生します。特に重要なのは「逆行協議」です。これは、訂正係等他の作業員が加えた変更を上流作業員(翻訳者)に変更された部分を確認してもらうことです。スペルや数字の明瞭なミスや表面的な変更などは逆行協議を要しませんが、文章の基本構造と意味を変えた重要な訂正は、原則として逆行協議が必要でしょう。翻訳者と訂正係の母語が異なる場合は特にそうです。当方の経験では、逆行協議を怠ってしまうのが「訳文改悪」の最も大きな原因であるように存じます。

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伝達、協議と品質

翻訳が翻訳作業チーム全員の努力によるものであるとすれば、品質も同様です。品質管理は、各作業員が自分の作業範囲で実施する必要も、作業チーム全体の作業範囲でも実施する必要もあります。各作業員は、自分の能力、専門知識、作業慣習や勤労態度を改善するよう常に努力します。作業チーム全体の作業範囲では、品質管理を実施する手法が二つあります。一つは、作業チームの構成や各作業員の技能と職務内容に鑑みて最も効率性の高い形で組織することです。もう一つは、お互いに協議を行います。改悪を避け高品質を成し遂げるには, 円滑で効果的な協議が重要です。円滑で効果的な協議を成し遂げるには、円滑な伝達が必要です。円滑な伝達には、物理的側面と心理的側面があります。

伝達の物理的側面

翻訳作業チームを賢明に組織し各作業員のスキルや経験を考慮しながら効率的に配置することが、効果的な物理的伝達を保証する最も重要な方法でしょう。但し、各作業員は、特に他の作業員の立場を理解し、その仕事を少しでも助けるような形で自分の仕事を行うことによって物理的伝達の効率性を向上することができます。例えば、執筆者がロジカルで読みやすい和文を作成すれば、翻訳者など全ての作業員の仕事の効率性が高くなり、仕上がりまでの時間も短縮されます。また、連絡係も、翻訳者に送信する前に翻訳用原稿に目を通して、曖昧な点の言い換え、人名や肩書きの定訳など固有名詞を記したりすれば、翻訳の所要時間も訂正の所要時間も短縮されます。関連の参考資料が翻訳者に提供されたら全員の負担が軽くなります。翻訳者もまた、自信のない内容があった場合、必ず連絡係または執筆者と確認しなければなりません。その他再確認されるべきところがある場合、問題の文を黄色でハイライトし、校正係など他の作業員の注意を喚起します。また、専門用語の多い翻訳では、翻訳者はデータベースソフトを使って用語集を作成し他の作業員の仕事を助ければよいでしょう。全員がこのように協力し合うことによって全員の負担が軽くなり仕事の効率性が高くなります。

伝達の心理的側面

特定の問題点について作業員の意見が合致しないことがあります。このような場合は、客観的、合理的な根拠に基づいて解決すべきです。翻訳において発生する問題点は、そもそも技術的なものですから、論理的な観点より信憑性のある証拠を求めることにより解決されなければなりません。独断の強制や不適切な口調は、この円滑な解決を防ぐだけでなく作業チームの団結心と効率性を損なう、最終的には翻訳の品質に影響を及ぼします。従って優秀の翻訳作業チームでは、各々の作業員は自分の技術的な技能を高めようと常に努力しながら、コミュニケーション能力や対人マナーも向上させるように努力します。

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